タワーマンション投資を成功させるには、エリア選定がカギです。
オープンハウスが発表した「住みたい駅・路線ランキング2025~共働き子育て世帯編・関東版~」から、今後注目すべきエリアと投資戦略を読み解きます。
価格高騰・金利上昇局面を迎える今、どの駅に賭けるべきか。不動産投資家必読のレポートです。

バイパス路線に注目!タワマン立地の新トレンド

今回のランキングでは、品川や横浜、大宮など主要駅の人気が根強い一方で、注目すべきは主要路線の人気駅を通る「バイパス路線」の駅です。
武蔵野線(4位)、横浜線(6位)、南武線(7位)といった、メイン路線を補完する路線沿いの駅がランキング上位に入りました。
これらのエリアでは、主要ターミナル駅に比べ地価がまだ抑えられているケースが多く、今後の値上がり余地が期待できます。
タワマン投資家にとっては、こうしたバイパス駅周辺で供給予定のタワーマンションを早期に押さえることが、キャピタルゲイン獲得の近道となるでしょう。
共働き子育て世帯のニーズにフィットするエリア選び



ランキング結果からは、共働き子育て世帯が重視する3大条件「徒歩15分以内」「乗り換え1回以内」「電車の乗車時間1時間以内」が浮かび上がりました。
これらを満たす駅周辺のタワマンは、将来的にも賃貸需要が堅調に推移すると見込まれます。
投資用として購入を考えるなら、単なる駅近だけでなく”乗り換え回数”にも注目すべきです。
例えば、横浜線の主要駅沿いでは、都心へのアクセスと生活利便性を両立できる物件が今後の狙い目となるでしょう。
住宅ローンと家賃の逆転現象から見る投資チャンス

調査では、賃貸家賃の高騰により、住宅ローン返済額が家賃を下回るケースが出始めていると指摘されています。特に、バイパス路線や穴場駅ではこの傾向が顕著です。
タワマン投資家にとっては、購入→賃貸運用で安定収益を確保するチャンスが広がっています。
住宅ローン金利は上昇局面にありますが、物件選定次第ではレバレッジを効かせた投資戦略も有効です。長
期固定金利型のローンを活用し、安定運用を狙うのが賢明なタイミングといえるでしょう。
各都道府県別・タワマン投資候補の穴場駅まとめ

今回の調査結果を踏まえ、不動産投資家が注目すべき”穴場駅”を各都道府県ごとにまとめました。
現時点でタワーマンションが建設されているというのではなく、「将来、タワーマンションが建つ可能性が高く、そうなった場合、価値が急上昇しそうなエリア」です。
■不動産投資家が注目すべき”穴場駅”
東京都:西大井駅(横須賀線)
神奈川県:矢向駅(南武線)
埼玉県:与野本町駅(埼京線)
千葉県:南船橋駅(京葉線)
愛知県:新守山駅(中央本線)
大阪府:南方駅(阪急京都本線)
兵庫県:甲南山手駅(JR神戸線)
福岡県:竹下駅(鹿児島本線)
これらの駅周辺は、まだ地価上昇余地が残されており、今後の再開発や交通インフラ整備によって大きな資産価値向上が期待できます。長期保有を前提にタワマン投資を行う際には、必ずチェックしておきたいエリアです。
タワマン市場全体の位置付けと今後の展望
現在のタワーマンション市場は、過去数年間の価格上昇を経て、ピークアウト感が漂い始めています。しかし、供給数が限定的な人気エリアでは引き続き堅調な推移が予想されます。
今回のランキング上位に挙がった品川、目黒、横浜周辺では、タワマン供給計画も活発化しており、特にバイパス路線沿いの新興エリアは狙い目です。
短期転売狙いではなく、10年以上の長期保有を前提にした堅実な投資戦略を取ることが、これからのタワマン投資では求められます。
タワーマンション投資は、立地選びが成否を分けます。「住みたい駅ランキング2025」の結果は、未来の需要を映し出す鏡です。
今こそ、バイパス路線や穴場駅に目を向け、将来の価値上昇を見越した投資を始めるタイミングといえるでしょう。