タワマンに憧れるけれど、地震や火災などが不安という声をお聞きします。一般的に知られているタワマンの災害対策は、ただ堅固な建築物を提供するだけに留まりません。実際、タワマンに10年以上住み続ける私が、タワマンの災害対策を詳しく紹介します。
タワマンの地震や火災におる対策
タワマンは建築基準法や消防法により、厳しい基準が設けられています。1981年に行われた建築基準法の改正後に建てられたタワマンは、より安全性の高い建物と言えます。
ここではタワマンの災害対策について詳しく現状をお伝えします。
建物の耐震性
タワマンの建物自体は、最新の耐震技術により設計され、大地震発生時にも住民の安全を守るための強固な構造をしているのが特徴です。
タワマンには「制震構造」と「耐震構造」と呼ばれる2つの主要な技術が使われており、地震の揺れをうまく吸収し、建物が倒れるのを防いでくれます。
制震構造は、地震のエネルギーをうまく分散し、建物全体の揺れを抑えること目的とし、建物の底部に特殊なデバイスを設置することで、地震の揺れを吸収し分散しています。
一方、耐震構造は、建物が地震の力に耐えられるようにすることを目的とし、建物の柱や梁を強固にすることで地震の力に負けない建物にしています。
地震が起きると感じる揺れは大きいものの、建物がしなやかに揺れるため折れる恐怖は感じませんでした。
次に火災対策についてお伝えします。
消火設備と耐火材
タワマンの消火設備は、各室にある煙感知器や消火器、スプリンクラーです。
煙感知器は、火災の初期段階で発生した煙を感知し、住民と管理者に警告を送ります。また、各階には消火器が設置されており、初期の火災に対応できます。
さらに、自動スプリンクラーシステムが全室に設置されており、年1回の消防検査できちんと稼働するか点検が入ります。スプリンクラーはタワマンの火災に対する安心材料でしょう。
私もスプリンクラーが全室にあるおかげで火災に対する不安が払拭されました!
次に耐火性についてですが、タワマンの建築材料には耐火性の高いものが使用されています。もし火災が発生したとしても、この耐火性の高い建築材料が火の延焼を遅らせ、住民の避難時間を確保してくれるのです。
また、各部屋やフロア間の壁やドアも耐火構造が採用されており、火災の際に火や煙が他の部屋やフロアへと広がるのを防ぐ役割を果たしてくれます。
非常用電源と備蓄品の確保
万一の停電時に備えて非常用電源・蓄電池を確保するタワマンが多くなっています。
特に東京は災害リスクに備え、蓄電池を確保するタワマンを多く見受けます。非常用電源・蓄電池は、エレベーターや照明、セキュリティシステムが災害発生時にも機能し続け、住民の安全を守ってくれるのです。
そして、災害時のための備蓄品(水、非常食、医薬品など)を常備し、緊急時に住民が利用できるようにしています。
ちなみに、私のタワマンでは、3日分の備蓄品が準備されています。備蓄品の賞味期限が近くなるとエントランスで無料配布していますよ!
防災訓練の実施
住民が安全に避難できるよう、タワマンでは定期的に防災訓練を実施しています。避難経路の確認、非常時の連絡方法、初期消火や救急処置の方法など、実際の災害を想定して訓練しており、住民一人ひとりが災害時の対応方法を理解し、適切に行動できるようにしています。
住民同士の協力体制
顔なじみが増えてくると、非常時には助け合う雰囲気が生まれてきます。また、子どもたち同士も仲良しなため、災害時は特に知り合いがいる安心感があるようです。
マンションは隣人と接点が少ないと聞きますが、私が住むタワマンは交流が活発ですね!
タワマンは十分に安全対策が施されている
タワマンの災害対策は、安全性の高い建物であるだけでなく、住民の災害対策意識向上にも力を入れています。
近年、日本では多くの地震が起こり、避難所生活を余儀なくされている方がいらっしゃいますよね。
「地震の多い日本のタワマンは危険」と言われている中、タワマンに住む私の意見なのですが「タワマン自体が避難所のよう」と感じました。同じタワマンに住むママ友は、災害時は避難場所の学校や公民館には行かず、自宅で過ごすと話しているほどです。
タワマン選びの際は、ぜひ災害対策の力の入れ具合も確認してみてくださいね!