タワマンは、高さや建物構造から、ゴキブリの侵入リスクが低いと思われがちですが、実際には高層階であってもゴキブリが出現することがあります。これは、配管やエレベーターを通じて侵入したり、住人の生活環境に影響を受けたりするためです。
本記事では、ゴキブリの習性とともに、どのようにしてタワマンに侵入するのか、その原因と対策を詳しく見ていきましょう。
タワマン高層階でも出現するゴキブリ
タワーマンションの階数とゴキブリの出現率には興味深い関係があります。一般的に、階数が高くなるほどゴキブリに遭遇する確率は低くなります。11階以上に住んでいる方々は、年に1~2回程度しかゴキブリを見かけないことが多いようです。
一方で、低層階の住民はより頻繁にゴキブリと遭遇する傾向があります。調査によると、1~5階に住む人々は年間平均3.39回から3.61回ほどゴキブリを目撃するそうです。
しかし、高層階だからといって完全に安心はできません。驚くべきことに、20階以上の高層階でも、ゴキブリがエレベーターや配管を通じて侵入するケースが報告されています。つまり、どの階に住んでいても、ある程度の対策は必要だと言えそうです。
ゴキブリが好む環境
ゴキブリは夏や梅雨の時期に最も活発になります。暑くて湿った環境が大好きなんです。でも、冬でもゴキブリを見かけることがあります。これは、暖房や家電の裏側で発生する熱が、ゴキブリにとって居心地の良い環境を作り出すからなんです。
ゴキブリを寄せ付けないためには、食べ物のカスやゴミを放置しないことが大切です。特に注意が必要なのは、キッチンやリビングです。食べこぼしや飲み物のこぼれは、ゴキブリにとって格好の餌場になってしまいます。こまめに掃除をして、ゴキブリが繁殖しやすい環境を作らないようにしましょう。
ちなみに、ゴキブリは雑食性で、髪の毛まで食べることがあるんです。
食べ物が少ない環境でも生き延びられるように、髪の毛やホコリ、フケなどもエサにしてしまいます。食べ物や水がなくても、これらの有機物で生きていけるんですね。
排水口に溜まった髪の毛もゴキブリの格好のエサになります。だから、定期的に掃除することが大切です。
ただ、ゴキブリが髪の毛を食べないという意見もあります。しかし、多くの研究ではゴキブリが髪の毛をエサにすることが確認されています。
ゴキブリの侵入経路と対策方法
ゴキブリの侵入を防ぐには、まず侵入経路を徹底的に塞ぐことが重要です。以下の対策を試してみてください。
窓や玄関の隙間を密閉
ゴキブリは1cm未満の小さな隙間でも侵入できるため、窓や玄関の隙間に気密性のあるパッキンやテープを使用して隙間を塞ぐことが効果的です。特に、ベランダや排水溝周りも注意が必要です。
排水口にフィルターを設置
キッチンや浴室の排水口にはゴキブリが侵入しやすいため、専用のフィルターを設置することで侵入を防ぐことができます。また、定期的に掃除を行い、ぬめりや食べ物のカスがたまらないようにしましょう。
食べ物や水分の管理
ゴキブリの餌となるものを徹底的に管理することが重要です。食べ物は密閉容器に入れ、使用後の調理器具や食器はすぐに洗浄します。また、水分を好むゴキブリのために、流し台や水回りの水分をしっかり拭き取ることも有効です。
ゴキブリの駆除方法
万が一ゴキブリが出てしまった場合、以下を試してみましょう。
市販の駆除剤を使用
「ブラックキャップ」などの市販の駆除剤は、ゴキブリが餌を食べることで巣に戻って仲間も一緒に駆除する効果があります。
殺虫スプレーで即時対応
ゴキブリ専用のスプレーを使用して、見かけた際に素早く対応しましょう。速効性があり、ゴキブリをその場で駆除できます。最近は凍らせて殺虫するスプレーもあるので、キッチンとお風呂場とで使い分けるのもいいでしょう。
粘着トラップの設置
粘着タイプの捕獲器も効果的で、ゴキブリが通る場所に設置することで、効率的に捕獲できます。
まとめ
タワマンであってもゴキブリ対策は意外と必要です。高層階に住んでいても油断は禁物といえます。確かに、階数が上がるほどゴキブリに会う確率は下がりますが、完全になくなるわけではありません。季節や環境によっては、思わぬところから現れることもあります。
対策をすれば、ゴキブリの侵入や繁殖のリスクを大幅に減らせます。タワマンだからといって安心せず、しっかりと予防策を講じましょう。