タワマンが売れない理由と対策を徹底解説！2024年の市場動向あり

タワマンは高級感と便利な立地から、富裕層や仕事に忙しいビジネスマンに人気です。しかし、いざ売却しようとすると思ったように売れないことがあり、今後売却を考える方には悩ましい問題です。本記事では、タワマンが売れにくい主な理由を探り、売却を成功させるための具体的な対策を紹介します。

タワマンが売れない理由3選

タワマンが売れない主な理由を3つご紹介します。他にも、タワマンが空き家だらけと言われている理由を解説した記事もありますので、気になる方はご参照ください。

1．高額

タワマンは、一般的なマンションに比べて購入価格が高い場合がほとんどです。そのため、購入を希望する層がが限られるため購入希望者がなかなか集まらず、売却が難しくなります。

特に、中古のタワマンは新築と比較されやすく、地域によっては最近の不動産価格の高騰に伴い、築20年経った中古物件にもかかわらず1億円前後の値段で販売されています。買い手によっては、居住地域を変えてでも費用を抑えようとするため、港区といった超人気エリアの築古高額物件は売れにくくなるでしょう。

2．管理費や修繕費の負担

タワマンの維持には高額な管理費や修繕費が必要です。これらの費用は住民全員で負担する必要がありますが、経済的な負担が大きくなるため、購入を躊躇する人が多くなります。また、修繕積立金の増額や一時金の徴収など、予期せぬ出費が発生することもあり、修繕が近くなった築古物件は売れにくい傾向があります。

3．供給過多

タワマンの供給が過剰になると、物件が売れにくくなります。新しいタワマンが次々と建設されると、中古物件の魅力が薄れてしまうからです。特に、同じエリアに多数のタワーマンションが集中している場合、競争が激しくなり、売却が困難になるでしょう。

4．立地

将来、価格上昇が見込めない立地のタワマンは売れにくい傾向にあります。発展しきったエリアであるか、はたまたこれから発展していくエリアであるかは、将来の不動産価値を大きく左右します。

なかなか売れない場合は、上記の理由に加えて、将来の発展が見込めず資産として捉えられていない可能性が高いです。

タワマンが売れないときの対応方法

タワマンの売買は基本的に仲介不動産会社に行ってもらいますが、すべて任せるのではなく、売主自ら積極的に関わっていきましょう。

価格設定の見直し

マンション販売は長期戦になる場合が多く、初期の価格では売れないことがあります。

もしタワマンを売却させたければ、価格設定の見直しをしてみてください。市場調査を行い、現在の不動産市場における適正価格を把握し、価格設定します。過大な価格は買い手を遠ざける原因となりますが、適正価格にすることで購入希望者の関心を引きやすくなります。

市場調査は不動産鑑定士の資格を持つ方や、資格を持つ方が所属する不動産会社にお願いしましょう。

マーケティング戦略の立案

マンション売却は効果的なマーケティング戦略を立てることも売却成功の鍵となります。マーケティングミックスの4P（Product、Price、Place、Promotion）を組み合わせ、買い手に合った戦略を計画します。例えば、タワマンの特長や利便性を強調した広告を展開し、物件の魅力を最大限に引き出すなどです。

プロモーション方法の変更

最後に、効果的なプロモーション活動を行いましょう。デジタルマーケティングを活用し、SNSや不動産ポータルサイトを通じて広範囲に情報を発信します。また、オープンハウスの開催やバーチャルツアーの提供など、実際に物件を体験できる機会を設けることで、買い手の購買意欲を促します。

2024年の不動産市場の動向と将来の見通し

東京都23区では新築マンションの価格が1億円を超え、一部物件では2023年に引き続き、マンション価格が上昇すると見ています。その理由は富裕層やパワーカップル、海外投資家にタワマン需要があるからです。

好立地の物件、海外投資家が好む湾岸エリアの物件など、条件の良い物件が中古マンション全体の平均価格を上げている要因と考えられ、実際の市場では、売れ行きの良い物件とそうでない物件の間で価格格差が広がりつつあります。つまり、一部の物件の価格は高騰している一方、他の物件は価格が伸び悩んでいるという状況です。

日本の不動産市場全体は、人口減少とともに縮小する傾向にありますが、都市部や企業、商業施設の誘致などに成功している一部エリアでは地価上昇しています。これらの動向は2024年も続くと予想され、不動産の売買を検討する際は、将来のエリアの価値や持続可能性をしっかりと見定めることが重要となるでしょう。

適切な売却時期の判断方法

不動産の売却時期を判断する際は、以下のポイントに注目します。

以上のポイントを踏まえ、現在の市場動向と将来の見通しを考慮して、最適な売却時期を見極めましょう。

タワマン売却は計画的に

タワマンの売却は容易なものではありませんが、適切な対策を講じれば売却への道筋は見えてきます。価格設定の見直しやマーケティング戦略の立案、プロモーション方法の変更、そして最適な売却時期を判断して、計画的に進めていきましょう。