2024年10月10日の日経新聞に「中古マンション 都外は下落鮮明」との記事が出ました。
要約すると、下記の通りです。
- 価格高騰が止まらない東京都心とは打って変わって、周辺3県は前年同月比で10カ月連続マイナス
- 周辺3県の在庫物件は過去最多
- こうなったのは、都心の価格上昇に引っ張られて周辺3県の価格も高額になったため
- 加えて、住宅ローンの金利上昇の警戒も重なった
- 周辺3県の主要駅周辺はまだ買い手が付きやすい状態
- 主要駅の隣駅や人気エリアとされているはずの近隣駅では、価格が前年同月比マイナスの状況
2023年11月から2024年8月まで中古マンション価格マイナスが続いている、埼玉・千葉・神奈川。背景には物件の高騰や金利上昇の懸念があるといいます。
2024年8月でいうと、埼玉では3.2%安(2,916万円)、千葉は3.4%安(2,679万円)、神奈川は0.4%安(3,646万円)だったそうです。また、各県の主要駅周辺の中古マンションであれば、まだ買い手が付きやすいものの、離れると売れ残っているといいます。
東京都心のマンションが高騰したことを受け、都心から周辺エリアへと流れた結果、周辺エリアの所有者も強気の値付けをして価格高騰が続いていました。
マイホームを探す一般の方にとっては手を出しにくい価格まで上がり、さらに金利上昇の懸念があるとなると前向きに購入できなくなるのは当然のことでしょう。
次第に需要が減ったことで中古マンション価格は下落傾向に転じ、現在の状況になったと見られます。
一方で東京の中古マンション平均希望売り出し価格は、前年同月比10.2%高と上昇傾向にあるのは変わりません。特に人気の都心6区では、22.3%高の1億2,756万円と手の届く人が少ないであろう価格まで上昇しています。
東京都心のマンションを購入する人は周辺3県の購入層とは異なり、投資家や外国人でしょうから今後も価格上昇していくと考えられます。