郊外のマンションが抽選でも買えない!マンション購入が難しくなった背景と現状を解説

郊外のマンションが抽選でも買えない!マンション購入が難しくなった背景と現状を解説
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都心を中心としたマンション価格の高騰が話題になる中、今やその影響は郊外にまで広がっています。東京都心の一部エリアでは、価格が高騰しているだけでなく、抽選に当たらなければ新築マンションを購入できないという現状が、購入希望者たちを悩ませています。特にファミリー層や資産形成を考える若年層にとって、この状況は深刻な問題です。今回は、新築マンション購入が難しくなっている背景と抽選での購入の難しさについて詳しく見ていきます。

目次

マンション購入が難しくなっている背景

近年、新築マンション価格が上昇し、購入が難しくなりました。価格上昇した主な要因には、建設コストの増加があります。具体的には、国内外の経済状況や供給不足が影響し、建築資材が高騰したことに加え、人件費が上昇したことが理由です。

また、都市部では、新たなマンションを建てられる土地が少なく、新築マンションの供給が限られていることも、価格上昇の一因となっています。新たな土地開発が難しくなる一方で、都市への人口集中が続くため、需要と供給のバランスが崩れ、価格が上昇しているのです。

さらに、投資目的でマンションを購入する層が増えていることも価格高騰を後押ししています。特に、将来的な資産価値の上昇を見込んで都心のマンションを購入する動きが活発化しています。こうした投資需要の増加は、一般の購入希望者(実需)にとって競争を激化させる要因となり、抽選倍率を高める結果となっています。

マンション購入が難しいのは都心部だけでなはい!郊外にも波及する価格高騰の波

都心の新築マンション価格が高騰する中で、埼玉県や千葉県、神奈川県といった郊外に目を向ける購入希望者が増加しています。しかし、郊外のマンション価格もまた上昇傾向にあります。特に交通の便が良いエリアや、生活環境が整った地域の物件は人気が高く、価格が高騰している状況です。

都心からのアクセスが良好なエリアは特に高い需要があり、マンション価格が急激に上昇しています。これにより、郊外でも購入希望者が抽選に参加せざるを得ない状況が生まれており、競争が激化しています。郊外においても抽選倍率が高くなる傾向が見られ、購入までのハードルがさらに上がっています。

販売予定価格が「1回目抽選時よりも2回目抽選時の方が1,000万円上がっている」なんてこともあるそうです。

マンションは抽選に当たらないと買えない厳しい現状

都心や郊外を問わず、人気のあるマンションでは抽選が必要となるケースが増加しています。新築マンションでは、販売開始前から多くの購入希望者が集まり、抽選倍率が10倍以上になることも珍しくありません。これはつまり、10人中1人しか購入のチャンスを得られないという厳しい現実です。晴海フラッグが最たるものですね。

このような高倍率の抽選に当たらなければ、どれだけ購入意欲があってもマンションを手に入れることができません。特に共働きの夫婦や小さな子どもを抱えるファミリー層にとっては、時間と労力を費やしても購入できないリスクが高まり、精神的な負担も増しています。

世界から見た「割安の日本の不動産」はインフレで価格高騰していく

長く続いた低金利により、国内外の資産家と購買力の強いパワーカップルがマンション購入を促し、需要を押し上げてきました。現在は物価が上昇し、経済全体がデフレからインフレへと向かいつつあります。

日本は世界に比べて金利が未だに低いことに加え、円安も相まって海外からマネーが流入すると予想されることから、今後も不動産価格を押し上げると見られます。また、都心だけでなく、郊外や主要都市にもその影響が及び、郊外・主要都市のマンション価格が上昇するでしょう。

パワーカップルにとって、新築マンションは価格高騰で買いづらくなっていくとともに、高い抽選倍率で当選しにくいことから、新築マンションを購入しにくい状況が続きそうです。

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