マンション修繕費の借入が増加!修繕積立金だけでは足りず借金に頼る現状

マンション修繕費の借入が増加!修繕積立金だけでは足りず借金に頼る現状
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2024年7月2日付け、夕刊の日経新聞に「マンション修繕 借金頼み」という記事がありました。

記事によると、

  • 工事費上昇と資金調達の困難
    • マンション修繕にかかる工事費が上昇し、過去10年間で融資の額が3倍に増加
    • 修繕積立金が不足し、借金に頼るケースが増加
  • 積立金の段階的引き上げの難航
    • マンション管理組合が修繕積立金を段階的に引き上げようとする試みが難航している
    • 理事会や住民との合意形成が困難で、積立金の不足が長引く

2000年代に大量供給されたマンションが大規模修繕を迎えているようです。大規模修繕は十数年一度の周期で繰り返しますが、その周期と資材・人件費高騰が重なり、資金調達で問題になっているとのこと。

マンション購入を促すため、購入当初の修繕積立金を低く設定し、数年おきに修繕積立金を上げる「段階式」をとっているマンションは、2000年~2009年に完成したマンションのうち約57%を占めているそうです(18年度国土交通省の調査より)。その段階式をとったマンションでは、マンション所有者の話し合いが難航し、修繕積立金が計画通りに上げられない物件もあると言います。

こうした資金不足に陥っているマンションは、23年度国土交通省の調査によると、36.6%にも及ぶとのこと。低金利で融資できていたこれまでとは打って変わって、日銀のマイナス金利解除で金利が上昇すると予測されるこれからは、安易に融資に依存するのは危険です。

とはいえ、修繕を延期したり中止したりすれば中古物件の売買が不利になるだけでなく、外壁のメンテナンス不足で壁がはげ落ちて、通行人や周辺住民の危険を及ぼしかねません。

マンション修繕費用の不足は、3月に開かれた国の有識者会議でも議論になり、問題視する声は大きいようです。しかし、抜本的な解決策には至らず、問題は中長期にわたりそうです。

修繕積立金や融資で資金調達するだけではなく、クラウドファンディングやコミュニティ融資、投資運用など多様な調達手段を模索できればいいのですが、意見をまとめるのは難しいのでしょうね…。

築30年以上のマンションでは、さまざまな問題が出てきているようです。下記もご参考ください!

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